食べたくない、食べられない
暑さが長引き、冷飲食やエアコンの使い過ぎで体が冷え、胃腸機能が低下して食欲不振になっていませんか?
食べた物がちゃんと消化できず、お腹がゆるくなっていませんか?
夏バテはお腹から始まります。
真夏の一番暑い時期よりも、暑さがやわらいできた秋口に症状が出やすく、長引かせると冬に風邪やインフルエンザなどにもかかりやすくなるため早めに胃腸機能を復活させて下さい。
また、季節に関係なくストレスによって食欲にむらのある方、生理前になると無性に甘い物が食べたくなる方、もともと胃腸虚弱で食べられない方などは体質に合わせた漢方薬がおすすめです。
人間の身体を作る「精気」は生まれつき親にもらった『先天の精』と、食べた物で作られる『後天の精』があります。
成長期、妊娠適齢期には大量の精気が必要です。
食べた物が消化・吸収・代謝・排泄され、栄養は体内にカスは体外にちゃんと分別できる胃腸にしましょう。
◯食欲がない・食べたいと思わない 無理矢理に食べれば食べられるが食欲がわかない、疲れやすい、お腹が張る、味が感じにくい
【脾気虚】健脾散、四君子湯、参苓白朮散など
◯食べられない 食欲はあるが食べられない、食べるとすぐに胃が張る、消化が悪い、吐き気、嘔吐、お腹がゆるくなりやすい、むくみ
【胃気虚】小半夏加茯苓湯、六君子湯など
※【脾気虚】と【胃気虚】一緒に症状が出る【脾胃虚弱】タイプも
○ストレスで食欲にムラ 思い悩みやすい、緊張で便秘あるいは下痢、腹部膨満感、つかえ
【脾胃気滞】救心感應丸気、開気丸など
◯生理前に甘い物が食べたくなる 生理前イライラ、胸張り、便秘、頭痛、腹痛
【肝脾不和】加味逍遥散、救心感應丸気、芍薬甘草湯など
◯胃腸虚弱 生まれつき食が細い、食べても太れない、成長が遅い、軟便、元気がない、息切れ
【脾腎両虚】六味地黄丸、霊鹿参など
カロリーばかり摂取してビタミン、ミネラル、微量元素といった補助栄養が足らず、ちゃんとエネルギーが産生されないため内臓機能が低下している若い方も多くいらっしゃいます。
化学合成品の栄養補助食品に頼らず、まずはバランスの取れた食事を。
それでも足りない栄養素は天然のサプリメントなどを使って上手に摂取し、症状に合わせた漢方薬と組み合わせて胃腸機能を高めましょう。
その方の症状によってお薬を調合しますので、ご相談下さい。