鼻炎 of 田辺薬局の Life with 漢方

鼻炎

bind_18.jpg風邪を引いて急に鼻水が出る急性の鼻炎の方も、常に息苦しく不快感がつきまとう慢性の鼻炎の方も。

鼻水のタイプで漢方薬を使い分け、早く症状を軽くして下さい。

そして、鼻炎を繰り返してしまう方はきちんと体質改善まで行いましょう。


鼻水のタイプ

透明でサラサラと流れ出る:風邪の初期、アレルギー性鼻炎の初期に多い

             小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
             麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)など


白い鼻水、鼻が詰まる:慢性鼻炎、風邪の中期に多い

             葛根湯加辛夷川きゅう(かっこんとうかしんいせんきゅう)など


黄色く粘つき、大量に出る:風邪の後期、慢性鼻炎、蓄膿症に多い

             排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)
             荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)など


鼻水があまり出ない、鼻が詰まる:風邪の後期、慢性鼻炎、蓄膿症に多い

             辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)など

慢性鼻炎や蓄膿症は子供の間、何度も繰り返すことがあります。

鼻水が少なく、頭重、頭痛、耳鳴り、熱っぽさ、臭いが分からない、集中力の低下、鼻の付け根の痛みなどを訴える事も。

体質が変わらなければ慢性化し、再発します。

◯たまっている膿を出す
     ↓
◯膿の原因となる炎症を抑える
     ↓
◯炎症を起こす体質を改善する

この3段階が必要です。


【体質改善の漢方薬】

脾虚タイプ(胃腸虚弱):免疫低下、エネルギー不足
       食べても太れない、あるいは食べる量は少ないのに水太り。
       便が常にゆるい、あるいは便秘。

          香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)
          参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)など


肺気虚タイプ:粘膜、体表を守る防衛機能「衛気」が弱まり感染し、炎症を生じる
       風邪を引きやすい、粘膜が過敏。
       息切れ、動悸、アレルギー体質。

          衛益顆粒(えいえきかりゅう)など


肝うつタイプ:ストレス、精神疲労、情緒不安定で気の巡りが悪く、熱(炎症)を生じる
       イライラ、怒りっぽい、不安、落ち込みやすい。
       胃やお腹が張る、ゲップやオナラが多い、生理不順。

           救心感應丸氣(きゅうしんかんのうがんき)
           能活精(のうかっせい)など


腎虚タイプ:冷えやほてり、ホルモンバランス、免疫機能が乱れて炎症を生じる
       アレルギー体質、虚弱体質。
       小さい頃から長い期間患っている人が多い。

           霊鹿参(れいろくさん)
           活命参(かつめいさん)
           瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)など


症状を抑えているだけでは治りませんので、一度ご相談下さい。