多汗症 of 田辺薬局の Life with 漢方

多汗症

bind_free130.jpg様々な要因がからむ汗の問題

緊張すると顔面に滝のような汗、寒い所から温かい場所に入ると頭から汗、寝ているとパジャマがぐっしょりになるほど流れる汗。

全身性や局所性の多汗で悩まれている方は多くいらっしゃいます。

その原因は様々で、精神的なもの、食生活、肥満・メタボ、遺伝性、更年期などのホルモンバランス。

汗をかく場所も全身、頭、顔、手足、腋、背中など。

汗は体の潤い成分やエネルギーを含んだ身体にとって必要な水分です。

大量に消耗すると、身体の調子も崩してしまいます。

漢方ではそれぞれの体質に合わせて漢方薬を使い分けます。

【自律神経の乱れ】
緊張しやすく、常に身体に力の入っている方は交感神経が興奮しています。
熱を溜め込みやすくなるので、熱を発散させるために汗をよくかくようになります。

    【利気薬・安神薬】柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
             救心感應丸氣(きゅうしんかんのうがんき)
             能活精(のうかっせい) など


【香辛料・脂っこい食生活】
刺激の強い食べ物や脂っこい食べ物は、胃腸に熱をこもらせます。
お酒の飲み過ぎで肝に熱が溜まっている方も。

       【清熱薬】黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
            竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
            木鶏丹(もっけいたん)など


【肥満・メタボ】
水太りの方は余計な水分が代謝の邪魔をしています。
脂肪がたっぷりの肥満の方は余計な熱が体内にこもってしまいます。

       【利水薬】防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
            防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)など


【ホルモンバランスの乱れ】
女性ホルモンや男性ホルモンの減少、甲状腺ホルモンの異常などによって発汗機能が乱れます。

       【補腎薬】亀鹿仙(きろくせん)
            亀鹿霊仙廣(きろくれいせんこう)
            複方霊黄参丸(ふくほうれいおうさんがん)など


【エネルギー不足】
汗腺を閉じておくエネルギーが不足しているので汗がもれでてしまう。
風邪を引きやすい、食欲不振、疲れやすい、やる気が出ない、動悸・息切れがするなどの症状も。

       【補気薬】麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
            衛益顆粒(えいえきかりゅう)など


【潤い不足】
身体を潤す有益な水分が少なくなると、ラジエーターが焼き切れる寸前のような熱を発します。
口が渇く、手足がほてる、のぼせ、口内炎・舌炎をくり返す、乾燥肌、目がしょぼしょぼする、寝汗をかくなどの症状も。

       【補陰薬】亀鹿仙(きろくせん)
            亀鹿霊仙廣(きろくれいせんこう)など

漢方薬の調合もしておりますので、ご相談下さい。