27.周期療法応用編・無月経 of 田辺薬局の Life with 漢方

27.周期療法応用編 「無月経」

月経周期療法による「刺激」を利用して

「動かす漢方」と「補う漢方」をくり返す事で卵巣や子宮の働きを高める

bind_free003.jpg 生理周期にあわせて漢方薬を飲み分ける周期療法。

 普段は比較的周期の整った方にお勧めしている方法ですが、今回は応用編として『無月経』の方の漢方薬の飲み方をご紹介します。

 3ヶ月以上生理が来ない場合『続発性無月経』といいますが、皆さん「ただ生理が遅れているだけ」と言って放置しがちです。

 また、少量ながら出血があるので「生理は来ている」と思っていても基礎体温が一層性で排卵が行われていない『無排卵月経』になっていることも。

 生理周期が乱れる『生理不順』のうちは子宮も卵巣も機能していますが、『無月経』では卵巣がきちんと働いておらず、そのままの状態にしておくと、卵巣も子宮も小さく萎縮していってしまいます。

 原因として強い精神的ストレスや急激な体重減少などがあります。

 出血による余分なエネルギーの消耗を抑え、本来の体調に戻るまで脳が卵巣に機能を停止するよう命令をしているのです。

 中国医学では、気の流れを改善してストレスを発散させたり、血やエネルギーを補って体重を戻すなど原因を取り除きながら、7日間活血薬で『卵巣刺激』、次の7日間補腎薬・補血薬で『栄養補給』、また次の7日間は活血薬と交互に繰り返して漢方薬を飲む周期療法をお勧めする事も。

 無月経は子宮、卵巣だけの問題ではなく、血管や骨、生活習慣病などにも係わってきます。

 時間をおくほど治りが遅くなりますので一度ご相談ください。