⑨高度不妊治療と漢方薬

高度不妊治療を受けている方は増えています

漢方薬で土台となる身体作りをし、治療効果をアップ

 産婦人科の不妊治療には2段階あります。
 まずはタイミング療法を代表とする一般不妊治療。
 まったくの自然状態で行ったり、排卵促進剤やホルモン注射を合わせて行うこともあります。
 そして、妊娠の兆候が見られないと人工授精、体外受精などの高度不妊治療に移行します。
 卵管や精子に何らかの問題を抱えている方は、人工授精からスタートすることもあります。
 近年、高度不妊医療の技術は進歩しています。
 しかし、体外で受精させた受精卵を子宮に戻す、体外受精での妊娠率は約15%。
 けっして高い%ではありません。
 また、排卵をコントロールするためにこまめに通院して注射を打たなければならないなど時間の制約もあります。
 排卵促進剤やホルモン注射の副作用も気になる所です。
 排卵促進剤としてよく使われるクロミッドは、優れた排卵誘発作用がありますが、その反面、連用すると子宮内膜が薄くなり、着床しにくくなる可能性も指摘されています。
  

治療による副作用の軽減にも

 漢方薬は西洋薬ほどの切れ味はありませんが、足りないものを補ったり、行き過ぎたバランスを整える働きは西洋薬にはないもの。
 副作用を抑えるだけでなく、本当に健康な母体を作ることで妊娠、出産、子育てが出来る環境を整えるのです。
 男性不妊、生理周期に合わせた周期療法も行っております。
 タイミング療法で効果の出ない方、高度不妊治療をされている方、ご相談下さい。