③基礎体温を測りましょう

ホルモンの乱れや体質の弱点を知る目安に

なるべく毎朝同じ条件で測定を

卵巣、子宮の働きが良くなる【適正温度】があります。
高すぎても低すぎてもきちんと機能せず、周期が乱れたり、排卵自体ができなくなったりする事も。
基礎体温を測る時には、5時間以上の睡眠をとった状態で、朝目覚めた時に身体を動かす前に舌下に婦人体温計を入れて測定して下さい。
理想的な基礎体温は、低温期(ほぼ2週間)の平均が約36.2℃、高温期(ほぼ2週間)の平均が約36.7℃。
低温期と高温期の体温の差が0.3~0.5℃。
排卵後、3日以内にスムーズに体温が上がり、高温が維持されている事。
  

毎月生理が来ていても、実は排卵していない事も

生理の出血があっても、基礎体温を測ってみたら低温・高温の2相に分かれておらず、排卵していなかったという「無排卵月経」という事もあります。
子供さんが欲しい方がタイミングを取る為だけでなく、自分でホルモンの状態を把握する目安となる基礎体温。
女性はどなたでも測定して下さい。
まずは最低3か月。
 

こんな基礎体温の方は体質改善を!

〇高温期の体温がガタガタ:黄体機能不全、プロラクチンが高い
 子宮内膜をふっくらと厚くし、妊娠を維持するための黄体ホルモンの働きが落ちています。 
 生理前に胸張り、イライラ、便秘、頭痛、腹痛、腰痛などの症状が出るが生理が始まると落ち着く
 漢方では「気滞(きたい):ストレス過多」
 
〇排卵時、体温がスムーズに上がらず階段状:排卵障害、卵胞発育不全
 排卵を促す黄体刺激ホルモンの働きが落ちていたり、卵胞の発育が遅れています。
 排卵痛、不正出血
 漢方では「お血(おけつ):血液ドロドロ」「気滞」
 
〇全体的に体温が低い:甲状腺機能低下、エネルギー不足
 卵胞を成熟させる熱量が不足しています。
 冷え症、生理周期が長い、むくみ
 漢方では「陽虚(ようきょ):エネルギー不足」
 
〇全体的に体温が高い:ホルモン剤の影響、ホルモン不足
 短期間に卵胞は大きくなりますが、成熟が伴いません。
 ほてり、子宮内膜が薄い、不眠
 漢方では「陰虚(いんきょ):潤い不足」
 
自分の基礎体温のタイプを知って、対処して下さい。