⑱夏バテと不妊の関係

日本も段々と亜熱帯化?!

湿気と暑さで消耗しきらないように

 梅雨明けが遅れ、冷夏になるかと思われた今年の夏ですが、観測史上最高の40・9℃を記録、東京でも猛暑日が7日、熱帯夜が22日観測など、やはり暑い夏となりました。
 日中の気温もさることながら、寝苦しい熱帯夜が連日続くと体力を消耗し、食欲も落ちて夏バテを起こしてしまいます。
 精力とは体力の余り。
 つまり夏バテをしてしまうと精力もダウンしてしまうのです。
 特に中国医学では、生殖の原動力である『精』には二通りあると考えられています。
 一つは自分が産まれる時に両親から受け継いだ『先天の精』。
 二つ目は日々の食べ物から吸収する『後天の精』。
 先天の精は、『腎』に蓄えられて成長、発育、生殖、老化の抑制を促し、体力・免疫力の源となります。
 後天の精は、『脾(胃腸)』で食べた物が栄養と排泄物に分けられ、日々のエネルギーとなるのです。
 妊娠にはどちらの精も不可欠。
 夏バテを起こすと、まずは『脾』の働きが落ちてしまい、長期間症状が続く様だと『腎』『脾』両方ともの働きが落ちてしまいます。
 冷たい水を多く取る人も『腎』に負担をかけてしまいます。
 体力、生殖能力ともに女性は28歳、男性は32歳がピーク。
 自覚されない夏バテの方もいらっしゃいます。
 年々、猛暑日の記録が伸びていく夏。
 暑さで消耗した体力・精力、冷房・冷飲食で動きの低下した内蔵機能を取り戻し、万全の体制を作るには残暑のこの時期のケアが大切です。
 ご夫婦ご一緒にご相談ください。