⑱出産の高齢化と不妊治療

初産の平均年齢は30.7歳(2016年)

不妊治療を受ける人数も増えています

 年々減少傾向にあった出生率が2006年、過去最低だった2005年から少しですが上昇し、2015年からまた減少傾向に。
 若い世代の20代前半と、30代・40代前半の出産数が増えたのですが、第2次ベビーブームの年代が45歳以上となり、また少なくなっています。
 ここで興味深いデータがあります。
 2010年に行われた「出生動向基本調査」で『不妊治療を受けていた』との答えが16.4%ありました。
 現在ではもっと増えています。
 不妊専門相談センターへの相談件数だけでも、平成17年には平成9年の約10倍に増えています。
 中国医学では女性の体は21~28歳が体力、気力ともに充実し、妊娠・出産に適していると考えられています。
 しかし、晩婚化の進んでいる日本では、出生数の過半数を占めるのは30代の女性です。
 ホルモンを補充するだけでは、段々と下降線をたどる体力、気力は甦ってきません。
 特に、普段から体力に自信のない方、病院では目立った異常が見当たらない方に漢方薬をお勧めいたします。
 35歳以上の高齢出産となる方は妊娠中、出産後の体力維持のために、そして胎児、新生児の健康的な発育のためにも、妊娠前、妊娠中、出産後まで漢方薬を続けて服用していただくようお勧めしています。
 ぜひ一度ご夫婦そろってご相談下さい。