㉕周期療法「排卵期」

生理があっても【無排卵】という事も

血の流れ、気の流れを整える

 月経周期に合わせて漢方薬を飲み分ける月経周期療法。
 今回は『排卵期』のお話です。
 卵巣から卵子が放出し、黄体化して黄体ホルモンが分泌され、体温が上昇・内膜もより厚みを増し、受精の準備が整う時期です。
 基礎体温的には階段状に何日もかけて体温が上がるのではなく、1~2日でスッと上昇するのが理想とされています。
 しかし、女性の体はとてもデリケートですので、まったく健康体の方でも疲れていたり、ストレスを感じると排卵がストップしてしまうことがあります。
 この時、まったく出血のない『無月経』になることもありますし、体温が上昇せず、普段の生理よりも量の少ない『無排卵月経』になることもあります。
 次の生理が周期通りに来れば問題ありませんが、何ヶ月も排卵がないと卵巣の機能が衰え、自力での排卵が困難になることも。
 また、体外受精などで採卵のために排卵促進剤を使い、1回に何個もの卵子を育てていくと卵巣が疲れ、だんだんと良質な卵子を作れず、採卵が難しくなります。
 中国医学では卵巣機能を高め、ホルモン分泌を促す「補腎薬」と排卵をスムーズに行わせる「理気活血薬」を排卵前後約5日間使います。
 ストレスで気分がふさがって排卵が滞らないよう、ストレッチなどで体を伸ばし、香りの良いシソやネギ、パセリなどの香草を摂るのも良いでしょう。
 一度ご相談ください。