㉖周期療法「黄体期(高温期)」
高温キープが重要です
身体を温め、エネルギーを充電
月経周期に合わせて漢方薬を飲み分ける月経周期療法。
今回は『黄体期』のお話です。
排卵後、卵胞が黄体化し、黄体ホルモンが分泌されると体温が上昇して内膜を柔らかく温め受精卵が着床・成長しやすい環境を整えます。
平均36・7℃の体温が約14日間続くのが理想とされています。
体温が安定せずかなり上下変動したり、高温期が短く10日前後しかない方は黄体機能不全の可能性が考えられます。
黄体機能不全の方は、黄体ホルモンの分泌が不足していたり、黄体の消退が早いため、不妊や特に早期流産の原因になりかねません。
一時的に着床しても内膜が薄くかつ硬いと卵に十分栄養が与えられず流産してしまうことがあるのです。
中国医学では黄体機能不全を「腎陽虚」ととらえ、「温腎補陽薬」を使います。
また、高温期に体温が不安定になるだけではなく、胸が張ったり、乳汁が出る方は血中プロラクチンが高くなっていることがあります。
授乳期に高くなるはずのプロラクチンが高くなると卵子をつくるのに必要なホルモンの分泌が低下し、無排卵、排卵困難、無月経になってしまうこともあります。
中国医学では気血の停滞もあると見て「疏肝理気薬」を併用します。
次の生理が来てしまったら、と思い悩んでしまう時期ですが、ストレスは一番の大敵。
生活養生の一つと考え1日1回声を出して笑ってください。
お薬についてはご相談ください。
