⑲出産の高齢化と不妊治療
20代の出生率が低下しています
少子高齢化を進ませないために必要な事は
2005年を底に上昇傾向をたどっていた出生率ですが、2014年は9年ぶりに低下しました。
女性が第1子を産む平均年齢は30.6歳となり、晩婚・晩産が一段と進んでいます。
14年は、第2次ベビーブームに生まれた「団塊ジュニア」と呼ばれる30代後半・40代前半の出産数が減少。
前年の約7万人から5万人未満に減ったもようです。
さらに若い世代の20代が、一段と子供を産まなくなってしまいました。
出生率を年代別で見ると、20〜24歳、25〜29歳はいずれも4年連続で低下しています。
30代前半は9年連続で上昇しているものの20代の低下を補う事ができていません。
不妊治療に関しては、体外受精の治療周期数が平成8年27338件→平成24年67714件。
顕微授精の治療周期数が平成8年13438件→平成24年90677件。
不妊専門相談センターへの相談件数だけでも、平成9年2000件に満たなかった相談件数が、平成24年には2万件を超えるほど急増しています。
欲しくてもなかなか授からずに悩んでいる方も多くいらっしゃるのです。
中国医学では女性の体は21〜28歳が体力、気力ともに充実し、妊娠・出産に適していると考えられています。
しかし、晩婚化の進んでいる日本では、出生数の過半数を占めるのは30代の女性です。
ホルモンを補充するだけでは、段々と下降線をたどる体力、気力は甦ってきません。
特に、普段から体力に自信のない方、病院では目立った異常が見当たらない方に漢方薬をお勧めいたします。
35歳以上の高齢出産となる方は妊娠中、出産後の体力維持のために、そして胎児、新生児の健康的な発育のためにも、妊娠前、妊娠中、出産後まで漢方薬を続けて服用していただくようお勧めしています。
ぜひ一度ご夫婦そろってご相談下さい。